こまめにコツコツ

日常や感じたことなど

私のこと その6

こんにちは、こまめです。

続きです。


彼女の家で一緒に暮らす事を決めた私は、その年の12月に入籍した。
そして就職活動をしながらアルバイトを掛け持ちする日々が始まった。

朝は6時に起きて、朝の7時からガソリンスタンドの店開けそして17時まで働いて、
18時からうどん屋さん、閉店後の片付けまでして終わるのは深夜の1時。

そして帰って来たら、毎日お父さんの説教が待っていた…。

彼女の父はアルコールで肝臓を悪くして、人工透析をしながら生活していたのだが、まともに仕事もする事が出来ず、禁止されている酒でイライラを誤魔化していた。

そこに私が来たのだから私に当たるのは当然である。

私は、睡眠時間がまともに取れない日々が続き精神的に追いやられていた。

そんな生活を続けて行く内に、私は彼女の父を恨み始め、
そして耐えきれなくなった私は、
家を出る事にした…。

探し出されるのが怖くて、実家に帰る事も出来ず、友人の家や時には公園で生活をしていた。

そして数ヶ月が過ぎた時、私の携帯にメールが届いた。

そこには彼女から、もうすぐ子供が産まれると書いてあった。

そして数時間後、私は戻る決心をした。

私が病院に駆けつけた時には、既に子供は産まれていた。

女の子だった。

そして彼女の父に謝り、許しを得て
またいつもの生活が始まった。

娘が産まれてからは、更に忙しくなったが我慢して働き続けた…。

だが我慢の限界だったのだろう
2度目の逃亡である。

今度は、幼馴染の女の子の家に行き、
同棲生活をして過ごした。

初めての浮気であった。

それからその子と別れて、また妻の実家に戻った。

また同じ生活の始まりである。

ある日、私の中でなにかが切れる音がした、
そして気がつくと彼女の父親の胸ぐらを掴んで叫んでいた。

そして、その日の夜中に彼女と子供を連れて実家に戻り、母に事情を説明して実家に住ましてもらう事にした。

それから1ヶ月ぐらいして、ボロアパートを借り3人で暮らす事に、
やっと自分の理想通りになり、これからの生活に胸を躍らせた。

だが、なかなか職が安定せずにアルバイトで生計を立てる日々だったので、
娘を保育園に預け、彼女にも働いてもらいなんとか生活をしていた。

まだ若かった私は、友人達が羨ましかった、誰にも縛られず自由に遊びたかった。

それから私は、仕事が終わっても真っ直ぐ家に帰らずに、友人と遊んだりして時間を潰す日々を繰り返し、

そして同じアルバイト先の、大学生の女の子と浮気した。

その子とはすぐに別れたが、妻は気付いていた。
だがなにも言わないのをいい事に、私はまた別の女性と浮気した。

今度は、3人の子持ちの29歳の女性だった…。

妻が実家に帰省した際に、その女性とデートをしてホテルに泊まったりもした。

そんな日々を過ごしていたある日…。
会社の飲み会の帰りに、自宅のアパートの前に見慣れない車が止まっていた。

中に乗っていたのは、妻と見知らぬ男だった。
その時、妻と目が合ったがなにも言えずに帰宅
あとから聞いた話によると、
前から妻も会社の同僚と浮気をしていたらしい

それから数ヶ月後、このままではいけないと思い浮気相手に別れを告げ、

妻にもう一度やり直そうと言った。

それからの私は、友達と遊ぶ事もせず仕事が終われば真っ直ぐ自宅に戻り、
娘の保育園のイベント事にも出席した。

だが、なかなか就職先が見つからなかった。

この頃の私は、自動車整備士にあこがれていたが、資格もなにも無い私を雇ってくれるところなどなく、
日雇いやアルバイトをして生計を立て、
休みの日には職業安定所に行き、自動車整備関係の面接を受けて過ごしていた。

そんなある日、日雇いの仕事をしていると、知り合いの整備工場が人を募集していると言う話を聞いて、
ダメ元で面接に行くとなんと受かったのである。

やっと私の願いが叶った、これで全て上手くいく。
そう思った矢先の出来事だった。

数日後、仕事から帰るとそこには、
手紙とワンカートンのタバコが置いてあり手紙には、

「実家に戻ります」

とありきたりな言葉が書いてあった。

それから数日後、自宅に離婚届が置いてあった…。

それからまた数日後、
妻に連絡が付き、なんとか会う事が出来た。
妻は、整備士の仕事もどうせ続かないと思ったらしく不安定な生活に、うんざりして離婚する事を決意したらしい、

養育費も要らないから、娘にも合わないでと言われ私はなにも言えなかった…。

今まで散々好き勝手やってきたのだから、なにを言われても仕方ない。

そうして私は離婚した。
そして、1つの誓いを立てた。


あれから10年たった…。

娘は、中学1年生どこかで元気にやっているだろう。


私の娘が、こんなダメな父親に会いに来る事はないと思うが、

もしも、娘が会いたくなった時いつでも居場所がわかるように、

私は今の仕事を辞める事なく、
そしてどんな病気や怪我をしても1日も休まないと。

その誓いは、今も守り続けてます。




この辺で終わります。
また続きを書きますね。